起こりうる重大事態の正しい対処法(m)

得意先の危機、倒産
すべての企業の最悪事態を、対岸の火事として見ることはできないでしょう。
身近な自分の問題として考えておかなければ、緊急を要する状況に対処できるはずがありません。
老練さと人間的な配慮を要する経験のない仕事にどう取り組むべきなのでしょうか。企業経営とは、組織運営とは、拡大作戦もあれば縮小作戦もあります。
自らの舞台の幕をとじる作戦もあるわけです。これらすべてが経営なのです。これらすべてを我を見失わず冷静になし得てこそ、本当の経営者と言えます。
日本経済は、今歴史的な過渡期に差し掛かっています。後世の史家は語るでしょう。あの時代の経営者たちは、歴史的な転換期を自らの体で体験したのだと。
このことをよく自覚し、自分の周辺の事態に対処しないと、誤りを犯します。しかし、過去の栄光にすがり、事態の把握をせずにいると、縮小経営に移行する決断ができず、ズルズルと体力を失っていくのです。